2017.7.30(日)14.30-16.00
藤沢の湘南アカデミア7階で開催された湘南日独協会の例会で、30人余の聴衆を前に『岩倉使節団のドイツ回覧』と題してお話させていただいた。湘南日独協会さんとは、過去に講師を斡旋いただいたり、i-Cafeにご参加いただいたりと交流を積み重ねて来た。
前半は岩倉使節団の概要をご理解いただくべく、DVD「岩倉使節団の米欧回覧」を上映した後、パワーポイントで補足説明した。
後半は、使節団のドイツ回覧について、DVDの該当部分を上映後、使節団がドイツで何を見、何を学んだかを、米欧回覧実記の具体的な記述を中心にパワーポイントを使って解説した。
熱心にお聞きいただいた上に、二次会にも半数近くがお集まりいただき、議論が続いたのは望外の喜びだった。事後、同会勝亦正安理事から以下の様な感想をお寄せいただいた。
「岩倉使節団につきましては、歴史的事実としては多くの参加者が承知していたと思われますが、ご講演とDVD映像により、その全貌と派遣の意義があらためて出席者により感得されたことと思われます。時代揺籃の期に新政府のトップが斯くも長期(1年10ケ月!)に海外出張を断行し、欧米先進の産業、社会制度と文化吸収に大なる成果を得たこと、数ある国の中から日本が範とすべきはドイツであると喝破したこと、さらには団員の平均が30台前半の若さであったことにも驚かされます。国の将来を担うに足る逸材ばかりだったのでしょう。個人的にはアメリカ人フルベッキの果たした役割に関心を持ちました。今回のご講演を機に、米欧回覧の会と湘南日独協会の交流が一層深まることを願うとともに、米欧回覧の会一層のご発展を祈念申し上げます。」
(岩崎洋三)