このたび歴史部会とi-Cafeチームは共同で、『東京にあった外国―築地居留地の話』をテーマに、由緒あるあるカトリック築地教会で歴史部会及びi-Caféを開催した。 当会会員のみならず、築地居留地研究会はじめ多分野の方々にご参加いただき、盛会裏に終わった。
第一部:講演
築地居留地研究会理事も務める中島耕二氏は明治2年に開設された築地居留地を長年に亘り多方面から研究されて来た。
当日は、同地には主にキリスト教宣教師の教会堂やミッションスクールが入ったこと、列強に加えてチリ、ペルー、朝鮮など多くの外国公館が設置されたことを当時の地図や写真を使って詳細にご報告いただいた。
また、有名な作詞作曲家が築地居留地で西洋音楽を学び、今も親しまれてる多くの唱歌などがそこから生まれた。
第二部:音楽
築地居留地から生まれた歌を中心にi-Café Singers (畠山朔夫Tr.、岩崎洋三2nd.、吉原重和Br.)が植木園子さんのピアノで演奏した。
「うさぎとかめ」 石原和三郎作詞、納所弁次郎作曲
「夏は来ぬ」 佐佐木信綱作詞、小山作之助作曲
「からたちの花」 北原白秋作詞、山田耕筰作曲
「赤とんぼ」 三木露風作詞、山田耕筰作曲
第三部:懇親会
手作りの軽食とワインをいただきながら「東京にあった外国」に思いを馳せ、楽しく語り合った。ニュージーランド生まれで滞日36年というレオ神父も親しく参加してくださった。終盤近くに激しい雷雨で足止めされたため、話が一段と弾んだ。
なお、カトリック築地教会は今年が150周年の年に当たる。
岩崎記
i-Café 植木、岩崎、歴史部会 吉原、