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実記輪読会:「再スタート」

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9月13日「米欧回覧実記輪読会」開催報告

これまで長い間国際文化会館で開催されて来た「米欧回覧実記を読む会」は、今般開催場所を日比谷図書文化館4階セミナールームに移し、「米欧回覧実記輪読会」として再スタートすることになりましたが、初回の9月13日(水)には新旧会員11人が参加し、賑やかにスタートすることが出来ました。チューター役が「実記」の成り立ちや参考文献等を解説後、第一巻の「凡例」「例言」を参加者全員が輪番で音読しました。模様替えの主旨は、第1巻から一言一句飛ばさずに、輪番で音読しながら丹念に読み進めることにありましたが、参加した皆さんが音読の魅力を解し、次回以降も時間が掛かっても読み飛ばさずにじっくり読んで行くことで意見がまとまりました。

「実記」の数多くの難解な漢字については、長い間「読む会」をリードして下さり、「現代語訳」出版を成し遂げた故水澤周会員が私的にまとめていらした「米欧回覧実記辞典」に大いに助けられました。

これほど読みでのある「実記」を残してくれたことについては、まず随行書記で編著者の久米邦武に感謝ですが、「ブリーフ・スケッチ」によって大型政府海外視察団の派遣を建言していたフルベッキが、視察団の記録作成方法と出版についても懇切にアドバイスしていたことが「一米人フルベッキ内々差出候書」(木戸文庫)の発見で判明しました。改めて米人宣教師フルベッキの貢献が大きいことを認めざるを得ません。

(文責:岩崎洋三)

 

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