米欧回覧実記輪読会主催
セミナー・シリーズ「米欧亜632日の旅」第二回米国編2開催報告
日時:2022年2月19日(土) 10:00-12:30
場所:ZOOM
範囲:第1巻米国編(2)ワシントン発、北部廻覧の旅、ボストンから第2の訪問国英国向け出航まで、明治5年5月4日(1872年6月10日)~明治5年7月3日(1872年8月6日)
ナヴィゲーター:村井智恵、遠藤藍子、植木園子、岩崎洋三、吉原重和、冨田兼任
【特記事項】
・岩倉具視に同行した私設秘書山本復一の「周球雑記」を紹介、今後その真意解読も課題になった。
・同志社グループが10人近く出席してくださり一段と賑やかな会になった。
【使節団の行動】
・北部巡覧の旅に向けワシントンDC出発(5/4)
・ニュージャージー州ジャージ-シティよりハドソン河を渡りニューヨークに入る、市内見物(ブロードウェイ、マンハッタン島南端、シテーホール、繁華街、イーストリバー河岸、セントラルパーク)、夜ブロードウェイで観劇(5/5)
・イーストリバーから乗船、バッテリパークを廻りハドソン川を北上、ウェストポイント(80km北)で、陸軍士官学校、ウェストポイントハウスおよびコーゼンズホテルに投宿、士官学校歩兵操練(5/6)
・生徒教練、砲兵隊演習、士官学校墓地(5/7)
・ハドソン川対岸(東岸)に渡り、汽車にて北上、オルバニー、シラキュース、ナイアガラ村着、インターナショナルホテル投宿(5/8)
・ナイアガラ滝(ゴート島、アメリカ滝、カナダ滝、ワールプール)、夜元大統領フィルモア氏を招きホテルにて招宴(5/9)
・ホテルを出立、着た路程を戻る、ロチェスター通過、サラトガスプリングス着、グランドユニオンホール投宿、(5/10)
・サラトガ湖、薬泉(5/11)
・ホテル出立、北上しフェアヘーブンでヴァーモント州に入る、マサチューセッツ州に入る、ウォルサム村通過、ボストン着、リヴェアハウス投宿(5/12)
・市内見物(公園、ビーコンストリート)、太平楽会(5/13)
・ボストン港回覧、太平楽会(5/14)
・ボストン発、スプリングフィールド(西154㎞)着、小銃工場、富豪邸宅で果物饗応、(ボストンに戻り)饗宴、ボストン発、ニューヨーク着(5/15)
・セントラルパーク、ニューヨーク発、ワシントンDC帰着(5/16)
・炎暑(38℃)続く、DC市内のジョージタウン散策、(5/28)
・独立記念日、市内各所で催し物や花火打ち上げ(5/29)
・病臥中のフィッシュ国務長官見舞うためウェストポイント行(6/4)
・ガリソンの別荘に居るフィッシュ国務長官見舞う、ニューヨークに帰着、セントニコラスホテル投宿(6/5)
・ワシントンDCに向け出立(6/6)
・ワシントンDC帰着(6/7)
・大久保伊藤サンフランシスコ着の電報受領(6/9)
・国務省で会議(6/15)
・大久保伊藤寺島外務大輔ワシントンDC帰着、国務省で会議(6/17)
・大統領謁見、出向を告げる、岩倉国務長官邸訪問(6/4)
・ワシントンDC発、フィラデルフィア市クック邸に逗留、饗応(6/22)
・クック邸散策、饗応(6/23)
・クック邸出立、フィラデルフィア着、コンチネンタルgホテル投宿、市内回覧(図書館、造幣局、カレッジ、公園)、饗宴、舞踏会(6/24)
・インデペンデンスホール、機関車製造工場、監獄、フィラデルフィア発、ニューヨーク着、セントニコラスホテル投宿(6/25)
・アスター図書館、YMCA、障害児病院、「シュワルト」百貨店、トリビューン新聞社、電信会社、大学(6/26)・「フランクリン」百貨店、ロードアイランド州に向けドックより乗船(6/27)
・プロビデンス港着、汽車に乗り北上、ボストン着、ホテル投宿、市内回覧(学校、消防署)、饗宴(180人集まり盛会)(6/28)
・ローレンス(北70km)、綿花紡織工場、市庁で昼餐、ボストン帰着(6/29)
・水道貯水池(市内)ブルックス邸(近郊)訪問(7/1)
・二手に分れ、木戸伊藤隊はハドソンタウン(西50㎞)に赴きタウンホール、 製靴工場、縫製工場視察、大久保山口隊はプロビデンスに赴き金銀器製造工場、鉄針工場、製材所視察(7/2)
・ホテル出立、ボストン港よりオリンポス号に乗船、英国に向け出国(7/3)
・杉山福井吉雄冨田ベネット氏(アーリントンホテル主人)邸に移る(4/6)
・福地冨田ニューヨークへ、ウェストミニストレルホテル投宿、大蔵少輔吉田清 成大鳥啓介(国債募集の為ロンドン出張の途上)と面会(4/28)
・田邉安藤書記官帰朝(4/29;冨田日記)
・杉山福井吉雄冨田ベネット氏(アーリントンホテル主人)邸に移る(4/6)
・福地冨田ニューヨークへ、ウェストミニストレルホテル投宿、大蔵少輔吉田清 成大鳥啓介(国債募集の為ロンドン出張の途上)と面会(4/28)
・田邉安藤書記官帰朝(4/29;冨田日記)
【出席者所感】
・昨年12月から本年2月まで開催されていた京都歴史資料館特別展、岩倉使節団150年記念「岩倉具視と米欧回覧」の紹介があった。
・今までの実記と違い新たな角度で見直すことが出来、とてもためになります。友人にもYouTubeを見るように言っておきます。
・プレゼンテーション終了後、アメリカにおける使節団について、時間を忘れて歓談できたのは良かった。
(文責:岩崎・冨田・植木)