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GJ研究会:「コロナに対する日本、世界の未来」

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日時:令和2年5月16日(土)16:30~18:30
場所:ZOOMによるオンライン開催
内容:「コロナに対する日本、世界の未来」

初めてのZOOM会議だったが、アメリカ、仙台を含め26人の参加を頂き、大変活発な議論が行われた。

-日本の対応は、感染による死者数が欧米に比べ、桁違いに少ない。その要因は色々あるようだが、とにかくうまくいったといえよう。大事なことは、(1)国内でも地域によって感染状況が異なるので、臨機応変の対応をすること、自治体のリーダーの資質が試される(2)スピード。特に、給付金などの配布。この点は、国の責任もさることながら、国民にもこの機会にマイナンバーカードと銀行口座とのリンクへの抵抗を見直してほしい、諸外国ではこのリンクがあるので、スピーディーに配布できている(3)今後、世界に拡大するおそれがあり、日本としていかに貢献するか。

-株式市場も相当下がったが、まだ、第二波もあり、今後さらに下がるおそれあり。

-大都市への集中がこのような被害をもたらした。この際、首都機能の移転など、地方分散を進めるべき。成長路線から脱却し、本当の幸せを追求するきっかけにすべき。

-台湾の対応は見事だった。ピンチをチャンスに変える発想が大事。ゴルバチョフはペストが新しい資本主義の台頭を促したように、コロナが新しい体制をもたらすとしている。技術革新で蛙とびのような発展が実現する可能性がある。

-コロナは成長ばかりを追求してきた人類に新たな哲学を迫るのではないか。また、世界は一家のような感覚が広がるのではないか。強欲な資本主義から、利他主義、シンプルライフへの転換が起こるのではないか。

-地球が怒っているという詩を紹介したい。(以前講演していただいた上野 景文氏から)自分も身近なところから、レジ袋をもらわないで、買い物袋持参など。

-コロナは、ソドムとゴモラの天罰を彷彿させる。日本の死者数の少ないのは、BCGのせいかもしれない。これをきっかけにIT化が進むことを期待。

-働き方改革が進むのではないか。中国とアメリカの対立の激化が懸念。

-アフリカでは、これまでエボラ熱などを経験しているので、国境遮断を行うなど、システムはできており、また、若者が多いこともコロナに耐えうる面がある。ただ、経済がストップすることによる格差の増大のおそれがある。日本の協力によるキャパシティビルディングが期待される。

-コロナにより国際分業体制が損なわれることが懸念。

-PCR検査体制を強化すべき。後藤新平の日清戦争後の検疫体制を見習うべき。コロナ後の世界に求められるのは、利他主義、この点では、日本の国民性が大きい。世界に貢献すべき。

-今回のコロナ対応では、科学者の声が小さかった。また、対応のシステム化が不十分。

-日本の感染者数が少なかったのはトータルな日本の文化力、世界に発信すべき。イアンブレマーは、世界の10大リスクのうち、第一位アメリカ政治第二位米中対立としている日本がこれにどう対応するか。

-日本はこれまで危機に遭うと廃藩置県や農地改革など大改革を実施。コロナ後も大胆な改革をすべき。

-地方分散、道州制を進めるべき。

-コロナをきっかけにグローバリズムを見直すべき。地震の危機にどう備えるかも真剣に考えるべき。

-泉さんのメッセージ(コロナからの手紙)の披露。(吉原)

以上のように大変活発な議論が行われた。

特に、コロナをきっかけにこれまでの考え方を変え、新たな哲学を打ち出すべきではないかとの議論、また、具体的にピンチをチャンスに変える非接触型のシステムの導入(テレワーク、オンライン医療、オンライン教育など)など新しい生活様式を推進べき、また、国際政治での米中対立について日本としてどう対応すべきかなど、多くの課題が出された。

(文責 塚本 弘)

Photo: HFCM Communicatie / CC BY-SA (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0)

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