日時:令和元年11月20日 13:10~14:50
場所:日比谷図書文化館 4Fセミナールーム
内容:第23巻倫敦府の記 上 p64-p79 7月15日~7月30日
7月16日 晴 午後1時 外務宰相ロートグランウェル宅訪問。ヴィクトリア女王はスコットランドの離宮に滞在中のため使節団は待つことに決定宰相宅のディナー待ちの間、ケンシントンの博物館を見学。
7月17日晴 駐日公使ハリー・パークスの誘いでブライトン(サセックス州の避暑地)へ。
7月17日晴 ロンドン市長が来訪。
7月23日晴 パークス、アレクサンダーの接待で汽車でグランドフォードへ。北白川宮、伏見宮が同行
7月24日晴 ブランドフォードで大演習見学後、ポーツマス市(英国海軍本拠地)へ
7月25日晴 マウンディ提督の官邸を訪問。昼食の接待を受ける。その後、デュークオブウェリントン号(海軍練習船)に乗船し人造石材製作現場(奴隷が従事)や造船所のドック建設を見学。ドッグ内で新発明の甲鉄艦(回転砲台を備えた砲艦)が砲撃実験で全くの無傷であったことからイギリスの海軍力に感服。その後ホテルへ。
7月26日晴 午後 ①港内係留の「記念艦ヴィクトリー号」(トラファルガー海戦の旗艦船)見学。提督ネルソンの遺品を見物しネルソンの鋭気を感じる。②ランチで「ミノトール号」(1868年完成の装甲船)見物 ③「ハーキュリーズ号」(1870年完成の甲装艦)見物 ④ノートン(港口の砲台)見物。その後宿舎へ。
7月27日晴 朝、陸軍の調練があった。司令官宅で昼食。その後兵営を一巡。夕方ロンドンへ。
7月28日 午後2時からリーゼントパークの西北にある動物園へ。園内の設備、飼育環境、飼育されている生き物の生態、生育地を細かく記述。野獣の購入費用の準備や飼育技術の必要性、動物の生育環境の整備を記載。この園の人気は欧州一で、その飼育技術の優秀さや種類の多さはオランダの動物園と並ぶが、猿類の豊富さと園内の森や泉の完備の点で勝るという。
(文責:遠藤藍子)