コンテンツへスキップ

実記輪読会:22巻「ロンドン市」総説」

  • by

日時:令和元年10月8日(火)13:10~14:50
場所:日比谷図書文化館4Fセミナールーム

明治5年7月13日(1872年8月16日)アイルランド・クイーンズタウン港着、少時停泊後出発、翌14日リバプールにて上陸後汽車にてロンドンに向かい、夜11時過ぎユーストン駅着、馬車にて宿舎の「バッキンガムパレスホテル」に向かった。

ロンドンは2000年前ローマ軍占領時代の「ロンデニウム(沼地、荒れた土地)」が発祥。今も金融の中心である「シティ・オブ・ロンドン」の辺りにその足跡を残す。西から東にテームズ川が流れ、最下流(東端)の「ロンドン橋」から「バッテラシ―橋」まで9つの橋が架かっていた。「ロンドン橋」の下流に当たる「タワーブリッジ」は1894年完成なので使節団訪問時はまだ無かった。ウエストミンスター寺院、セントポール寺院、バッキンガム宮殿、ハイドパーク、リージェントパーク等市内の名所を紹介、産業、人口、建物、交通(鉄道・乗合馬車)等を説明している。なお、当時地下鉄は既に運行していたが(1863年開業)、蒸気機関車牽引なので乗客は煤だらけになった、という。

(冨田兼任記)

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です