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実記輪読会:13巻「ワシントン」市ノ記 下」

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日時:2018.12.19  13:10~14:50
場所:日比谷図書文化館4F セミナールームA
内容:第十三巻「ワシントン」市ノ記 下

3月23日中央郵便局、農事試験場、27日アナポリス海軍兵学校、4月24日アーリントン国立墓地で慰霊祭(メモリアルデー)に参加、観衆4万人、5月1日精神病院視察。5月3日フィッシュ国務長官と8回目の条約改正予備交渉会談、米側より改正案文を手交される。この時期、ワシントンは猛暑だったようで5月4日(旧暦、実際は6月上旬)は気温32度との記述。

農事試験場はスミソニアン協会の北に位置し元々はパテントオフィスの付属機関、の記述からすると、(11月例会報告で記した)ザ・モール【国会議事堂前の、大統領宣誓式の際群集が集まる広大な広場】に中にあったと推察される。実記は、5月4日の記載が「当府ヲ・・」と中途半端で終わっているが、この日夜9時にワシントンを出発し翌日5日朝6時にニューヨーク対岸の「ジャージーシティ」に到着している。

アーリントン国立墓地はケネディ大統領を始めとする著名人や無名戦士等の墓がある。故ケネディ大統領の墓は正面を上がった丘の中腹にあり、東の方角を見るとケネディ大統領の棺を乗せた馬車が静々と進んで来たアーリントン・メモリアル橋が見える。大統領の隣にはジャクリーン夫人が眠っている。

なお、富田命保日記によれば、4月6日は杉山・福井・吉雄氏と共に宿舎のホテルを離れ宿の主人ベネット氏宅に移った。4月28日には福地氏とニューヨークに向かい、当地で国債発行のためロンドンに向かう吉田太郎(清成)、大鳥圭介と会っている。5月2日にワシントンに帰ったとあり事前に下見に訪れたということか?(冨田兼任記)

 

 

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